月刊誌「Monthly」6月号インタビュー

丸八テント商会 社長 インタビュー記事掲載

中小企業経営者向け月刊誌「Monthly」6月号の冒頭「インタビュー」という1ページのコラムへ弊社社長のインタビュー記事が掲載されました!「Monthly」は20ページほどの小冊子で、中堅中小企業向け雑誌である「日経トップリーダー」の読者や、地方銀行の「経営者クラブ」等を通じて、中堅企業のオーナー様などに届けている月刊誌となります。(配布部数:2万4000部)

毎月、時代に合ったさまざまなテーマで専門家の方々に取材をされている月刊誌「Monthly」の担当者様より、「インターンシップ」についてお話を伺えないかとのオファーを頂き、掲載に至りました。

Interview 社長直下で高度な仕事をさせる

インターンシップを採用に生かすには「社長直下で高度な仕事をさせる」

人手不足が深刻さを増す中、 学生が大きなプロジェ クトを任され、生き生きと働いているのが、 名古屋市の産業用などのテントメーカー・丸八テント商 会だ。2012年から学生の長期インターンシップを 導入し、これまでに99人の学生を受け入れている。 「1~3日のインターンシップでは人材獲得には結び つかない」と話す佐藤社長に、 インターンシップへ懸ける思いやプログラムの内容について聞いた。

月刊誌「Monthly」6月号インタビュー

丸八テント商会は創業から71年にわたり、テン トの設計・施工を展開しています。 当社も多くの中小企業と同様、 人手不足に悩んでいました。 求人広 告を出しても応募がないのは当たり前。 社員は現場 に出ているため、展示会でも設営やチラシ配りを私 1人でやっていました。そんな時に、長期インター ンシップを支援するNPO法人からお声掛けいただき、 2012年から大学生インターンの受け入れを始 めました。 中小企業のインターンシップは学生を集 めることすら大変な中、これまでに99人の学生を 受け入れ、優秀な学生7人が入社してくれました。

いま多くの企業で実施している大学生インターン シッププログラムは1、3日間がメインで、企業側 がビジネスの基本を教えることもなく、学生たちに アイデアを出すことばかり要求することが多いよう です。 これでは学生たちの企業や仕事に対する理解 は深まらず、就職時にミスマッチが起こります。

当社の場合、インターン生を社長直下に配属し、 私が仕事をし、悩む姿を全部見せます。 幹部候補を 育てるつもりで接します。 半年間が基本で、イン ターン期間はかなり忙しく、アルバイトと両立は 理なので、「活動支援金」を渡します。 プログラム を終えたら、コーチとしてインターン生を教える立 場になり、ここからはアルバイト契約に切り替えま す。 当社のインターンには外国人留学生や高校生も いますが、彼らの教育や支援も学生の仕事です。

当社の従業員は25人、 それ以外に常時10人弱の インターン生が働いている状態で、今、学生たちが 中心となって動かしているプロジェクトが30ほどあ ります。 各種補助金の申請や、新製品開発、インド での新規事業開拓など学生が主導しています。 イン ターン生には、海外出張にも同行してもらうことも あります。 重要な仕事を任されるので、将来起業し たい、海外で働きたいと考える優秀な学生たちが多 く集まるのです。もちろん、未経験から仕事を学ぶ ので、最初は苦労します。 それでも成長意欲のある 学生たちはどんどん吸収し生き生きと働いています。 入社した7人はインターンの経験を生かして即戦力 として働いてくれています。

インターン生のうち、多くは大手企業に就職しま したが、 当社のインターンを経験すると、大手企業 でも5、6年目の社員と同レベルに働けると聞きま す。 他社に就職しても物足りないのか、学生の教育 に協力してくれる卒業生もいます。 「いい学生がいない」とぼやく経営者もいますが、 本気で接しているでしょうか。 インターンを社員に 任せきりではないでしょうか。個々人に向き 合い、愛情と時間を注がなければ学生は成長しませ ん。 将来の幹部候補生になる人材だと思って真剣に 育てれば、学生は期待に答えてくれるはずです。