GA JAPAN 133 ぎふメディアコスモス掲載

様々な叡智が終結した ぎふメディアコスモス

2015年3月1日発行の「GA JAPAN 133」へ、丸八テント商会が「形状記憶された特殊メッシュ素材(商品名:08メッシュ)」を使用し施工した、岐阜市立中央図書館 「みんなの森 ぎふメディアコスモス」のランプシェードが掲載されました。

岐阜市立中央図書館 「みんなの森 ぎふメディアコスモス」2階の図書コーナーにある、直径8m~14mの合計11個のドーム状の照明テントは、弊社「丸八テント商会」が施工を担当しました!設計はあの有名な伊東豊雄氏で、各エリアごとの目印となるよう360度同じ柄で制作しております。また、各シェードの柄ごとに異なる本、スペースになるように空間のデザインも施されています。

これらのドーム状の照明テントは、丸八テント商会のインターン生が中心となって動いたプロジェクトの1つです!約400人の地元の学生ボランティアから協力を得て施工しました。

丸八テント商会では、このように「形状記憶された特殊メッシュ素材(商品名:08メッシュ)」を使用した数多くの作品を作り出してきました。「オンリーワン」をコンセプトに、世界に1つだけのオーダーメイドテントを確かな技術と提案力で実現します。

2015年3月1日発行GA JAPAN 133_掲載記事01
設計のプロセス PLOT(みんなの森 ぎふメディアコスモス)
2015年3月1日発行GA JAPAN 133_掲載記事02
グローブ下は、オリジナルの開閉機構が仕込まれている

PLOT 数々の苦難の乗り越え、グローブを完成まで導きました

耐火対策として防炎機能を付加したことや、「グローブ」自体の大きさなども影響して、試作段階の熱硬化処理で形状維持ができませんでした。現場で「グローブ」を吊り込む業者を捜しきれていなかったことも問題でした。そこに、丸八テント商会を加えたのは、三軸格子を担当した戸田建設の提案だったんです。

テント制作のノウハウから、各「グローブ」の形状を維持するために、彼らは様々な提案をしてくれました。GFRPロッド材の適切な径や挿入箇所、揺れ止めワイヤーに対する力の入れ具合等々…。直近の2~3週間で、驚くほど改善された結果、つい先日、すべての「グローブ」を吊り込むことができました。

GA JAPAN 133
2015年3月1日発行GA JAPAN 133_掲載記事03
2015年3月1日発行GA JAPAN 133_掲載記事05

もう1点、「グローブ」のポイントを挙げるとすれば、三軸織物の上に自己消火性のある不織布を重ねていること。作業性を考慮して、手の平サイズのパターンを、パッチワーク状に接着することで、三軸織物の継ぎ目を目立たなくする効果もありました。

ポリエステルの三軸織物だけど、「グローブ」として期待される「光の拡散」や「気流の制御」などの役割を果たすには、織り密度が粗過ぎたのです。環境装置としての「グローブ」の性能を考えると、完全に不織布を被せる方が効果的なのですが…。

GA JAPAN 133
2015年3月1日発行GA JAPAN 133_掲載記事04

モックアップが吊るされた状態を確認した時、「数値的な性能」だけでなく、「情感的な気持ちよさ」も必要だと思えました。

適度な透け具合や分節感があった方が、水中をたゆたうクラゲのような「儚いバランス」を感じられると思います。

GA JAPAN 133

「グローブ」にパターンを貼る人を募集し、沢山の学生ボランティアが来てくれました

シール加工された不織布を1枚1枚、手作業で貼ってくれました。そのために、不織布の繊維方向が各々異なり、見る角度によって違った表情が現れます。全体として柔らかく、手作り感が醸し出されるものとなりました。

GA JAPAN 133