スーパー繊維とは
普通の衣料品等に使用されている繊維よりも、強度・弾性率・耐熱性・難燃性等が
きわめて高い繊維を、「スーパー繊維」と呼んでいる。
広義では、炭素繊維もスーパー繊維に含める場合がある。日本化学繊維協会の
ホームページには、「強度で約2GPa以上、弾性率で約50GPa以上の繊維をスーパー
繊維と呼ぶこともあるが、厳密には定義されていない。」と記載されている。
炭素繊維を除く主なスーパー繊維としては、アラミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、
ポリアリレート繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、ポリイミド繊維等がある。
用途としては、タイヤ補強材等の自動車部材、ジオグリッドや補強用等の土木建築用部材、
ロープ、消防服や防弾チョッキ等の防護服、テニスラケット・スキー板・テント等のスポーツ・
レジャー用品などの産業用途の需要が多くなっている。
また、上記の他に炭素繊維は、ヘリコプターや航空機の構造材やロケット等の宇宙関連部材
としても多用されている。